去年の投稿ですが、セブ留学をしたとき詐欺に引っ掛かって40万取られましたてへぺろっていうブログを書きました。
痛い出費だったけど勉強代!二度と詐欺なんか引っ掛かるか!と思ってましたが
お待ちかねの第二弾いきたいと思います!拍手!
海外ってどうしてこうも悪い人が多いのか。フィリピンのような途上国ならわかるけど、オーストラリアって先進国でしょ。働けるでしょ。人騙すのやめろよ!( ;∀;)
今回筆者が遭遇したのは、bikesalesというバイクの個人売買のサイトと、Gumtreeというオーストラリア最大の個人売買サイトでの詐欺です。
今回は贅沢に詐欺二本立て!
オーストラリアに住まれている方、来られる方は個人売買はできるだけ避けた方がいいと思います。やるならface to faceでのやりとりを絶対的にお勧めします。
では参りましょう!
事の発端は、筆者がバイクを売ろうとbikesalesに広告を出したことです。
掲載後すぐに、一人のオーストラリア人男性から買いたいと連絡が入りました。
値段交渉してこないばかりか、名義変更手続きもお抱えの業者が全部してくれるといいます。
継息子の誕生日が近く、とにかく購入を急いでいるとのことでした。
いいお客さんに当たったもんだと喜びながら、少し気になることがありました。
相手がダーウィンに住んでいて、筆者が住むゴールドコーストまで下見に来れないと言うのです。普通、何十万もする買い物だったら下見してから買いますよね。
しかし
- 養子がいる
- その継息子の誕生日プレゼントにバイクを買う
- 値段交渉しない
- お抱えの業者がいる
という情報から、経済的に余裕がある人というイメージができあがっていたのも事実で、相手が即決してくれるならそれでいいかと取引を始めてしまいました。
以降が取引内容です。相手の名前がJohn Farrellというので、以降ジョンで統一します。
まずジョンがメールで、お互いの身元を明かすために運転免許証の写真を交換しようと提案してきたので交換。そのときの写真がこれです。
今となっては本物かすらわかりませんが。
次にいくつか重要なことを言ってきます。
- 自分の口座が一時的に使えなくなっているため、Paypalで代金$2,800を支払った。
- 別枠で$650のバイク配送料を配送業者に振り込まないといけない。配送業者が振込確認してPaypalに連絡すれば、Paypalから筆者の口座に$2,800が入金される仕組みになっている。ただ、上記の理由で自分の口座からは振り込めないため、一旦立て替えて振り込んでほしい。
- 配送料はジョンが負担する。$2,800(バイク代)+$700(配送料+迷惑料$50)=$3,500が既にPaypal上にプールされている。
- Paypalから代金一時預かりの確認メールが届くが、迷惑メールフォルダに届くかもしれないからチェックしてほしい。
で、この後すぐにPaypalからメールが届きます。言われた通り迷惑メールフォルダに。
確かに「 配送業者に$650を振り込んでレシートを提出したら、$3,500が口座に反映されます」と書かれています。
Paypalからのメールなので信用して$650をすぐに振り込みました。
しかしその後どれだけ待っても$3,500は振り込まれません。
Paypalに問い合せようにも、ロックダウン中で電話窓口が閉まっています。
ジョンには何度も連絡しましたが、配送業者が出張中で入金の確認が遅れているなどと言われたまま一週間が過ぎました。
ただ、この一週間の間に頻繁にメールしてくるんです。業務的なやりとりだけじゃなくて、いい週末をとか早期解決に向けて頑張ろうとか、結構いい感じのメールで。それが手口なんですけどね~このときは気付きませんでした(´-ω-`)
そしてまた次のメールが来ます。
一言で言うと、配送業者から州を跨ぐとき$450の通関手数料が必要と言われたので、これも一旦代わりに振り込んで欲しいとのこと。
それを払ってないから自分の口座に入金が反映されないとのことでした。
高いなあと思いながらも、ここまで来たら払うしかないですよね。追加で$450振り込みました。
今で$650+$450=$1,100こちらから振り込んだことになります。
しかしその後もPaypalからは一向に入金されないまま。。
迷惑メールフォルダに毎日届くPaypalメールには「支払い確認でき次第プール金があなたの口座に振り込まれます」と記載されています。
それから3日後、ジョンからまた新たな請求メールが届きます。
「システムエラーで$550多めにプールされてしまったらしいから、その分払い戻してほしい」
そんなことあるか?と思いましたが、Paypalから届いたメールにも「$550の過払い金があり$4,550がプールされています」と書かれています。「バイク代$2,800+配送料$650 (おまけで+$50)+通関手数料$450(おまけで+$50)+過払い金$550=$4,550」なので確かに辻褄は合っています。
さすがにこれ以上払いたくありませんでしたが、Paypalからのメールが一日2、3通に増えてきたこともあり、これで最後と$550支払いました。
ここに来て配送業者から「最初の2つの振り込みは確認できたけど、最後の$550の振り込みが確認できない」と連絡が来ます。
ジョンも同時並行でメールを送ってきます。
「息子の誕生日が迫っていて早くバイクを手に入れないといけないが、$550がなぜか反映されず処理が滞っている。申し訳ないが、また別に$550を今から教える口座に振り込み直してくれないか?この口座ならすぐに反映されるはずだ。この$550にもまた迷惑料の$50を追加してPaypalに入金しておいたから」
さすがに変だ!
- 最初から同じ口座に振り込んでるのに、最後の振り込みだけ確認できないなんてありえない。
- 行方不明になった$550を簡単に無視しすぎ。
- 普段のPaypalメールは普通の受信トレイに送られてくるのに、今回のが全部迷惑メールフォルダっていうのもおかしい。
急に不安になってきて、何十通も送られてきているPaypalメールを今更ながらチェックしました。
バナー広告からリンク先に飛ぼうとしたとき「お探しのページが存在しません」と表示されたので、メールアドレスを、過去に受信トレイに送られてきた「正規のPaypalメール」のアドレスと比較してみたところ
やっぱりちがう。
Paypalの正規アドレスが service@paypal.com.au
なのに対して、今回迷惑メールフォルダに送ってきているのが Paymentonlinedelivery@mail.com
これはヤバイと、ネットで「Gumtree 詐欺」と検索すると、配送業者が登場する同じような事例が載っていました。。
すぐに銀行と警察で事情を説明。これまでのメールも全部提出し、現在調査してもらっています。
ただ結果が出るには何カ月もかかるし、お金はおそらく戻ってこないだろうとのこと。。
っていうのが一件目でした。総額$,1650と十分キツイ金額なんですが、最初に書いたようにこれで終わりじゃありません(∩´∀`)∩
詐欺が発覚した数日後、完全に別件ですがシェアハウス用にNintendo Switchでも買おうかなとGumtreeを見ていました。
ロックダウンの影響でインドアで遊べるNintendo Switchの需要は高まり、自分の住むゴールドコースト地方には、中古にも関わらず$600~800と、定価を上回る強気な価格設定のものしかありませんでした。
送料を払ってでもいいからオーストラリア全土で見たらどうかなと、範囲指定せず見ていたところ、Western Australiaに住む人が$400、しかも送料込みで出品していたのです。
まだありますか?とメッセージするとすぐにYesと返信が来ました。
ただ、その後のメールのやり取りでも、文章が「Yes」だけとか、振込先情報だけとかなので、素っ気ない人だなという印象はありました。
まあ買えれば何でもいいやと思い、指定された口座に$400振り込んだんです。すると、今まですぐに返ってきていたメールがピタリと止まりました。
一日待っても返事がなかったので「昨日振り込んで、振り込み画面のスクリーンショットも送ったけどチェックしてくれた?」とメールしました。
すると「まだ振り込まれてない」とだけ。
3営業日経っても同じ返事で不安になってきたので銀行に問い合せましたが、ロックダウンで処理が遅れている可能性があるからもう少し待ってみて下さいとアドバイスされました。そしてそのまま一週間......やはり彼女は振り込まれていないと言い張ります。
念のため、本当に指定したアカウントは正しいか聞くと、何のコメントもなく別のアカウントナンバーだけがポンと送られてきました。
「間違えた口座教えたの?」と聞くと、「間違えていればお金はそのうち払い戻される」とだけ返ってきました。
いやいや、間違った口座に$400も払わせておいて何もないの?と思いましたが、今生産性のない議論はしない方がいいと思い、「とりあえず$400をすぐ払い戻して。お金が銀行からペイバックされたらそれはこっちから送るから」と言いました。
返事は「あなたに$400払う必要はありませんよね?」と。
何でわからないんだ!と「これはあなたのミスだ。そのせいで私は$400失うリスクを負っている。あなたにはそれを補償する義務がある。それが取引ってもんだ」
と送りましたが、態度を変える様子はなく今度は「$400も持ってない」とだけ。。
完全に怪しいと思い、相手の口座があるNAB銀行へ問い合わせました。すると
「最初の口座もちゃんと存在し、間違いなく$400が入金されている」
「最初の口座と、2つ目の口座は同じ名義人」
と教えてくれました。
これで詐欺確定です。
バイクの詐欺から1週間も経ってないのにマジか...と思いながらも、仕方ないのですぐ警察と銀行に向かいました。
警察からは「州が違うから立件できない。Cybercrime Investigationというネット犯罪を調査する機関に問い合せてくれ」と言われました。その機関にレポートを提出したところ、調査はするがお金は返ってこないと断言するメールが(;_:)
銀行からも、専用の窓口に問い合わせてほしいと言われたので返金を求めましたが棄却。確かに警察が犯罪と証明してくれない限り銀行も何もできませんよね。
という感じで$400失いました。
一件目のバイクの件と比べると金額的には大したことないかもしれませんが、騙されたことに変わりはなく同じぐらい悔しいです。東南アジアのタクシーで数百円ぼったくられただけでも腹が立つのと同じで金額ではないんですね。
日本だとヤフオクとかココナラとかメルカリとかで遠方の人と取引しても、運営がしっかりしてるのでトラブルは少ないと思いますが、オーストラリアはそうではないようで全部自己責任です。
それをいいことに悪事を働く人が多いので、皆さん、やるなら絶対にface to faceで取引して下さいね!
あと最後に、詐欺に遭ったときどういう気持ちで乗り切ればいいか、詐欺経験のプロからアドバイスします(´艸`*)
まずは同じような詐欺に遭わないための対策を考えます。今回であればface to faceを徹底する。前回であれば知らない人について行かない(小学生かw)という風に。
それができれば、それ以上凹んでもお金は返ってきませんし周りからも良く見られませんし時間の無駄です。詐欺に遭うのはいろいろ動いたり挑戦してる証拠だから仕方ない!通らなきゃいけない道なんだ!と自己受容しましょう。それも事実です。案外それだけで楽になりますよ。
前回の詐欺が気になる方はこちらからどうぞ。